内部リンク、なんとなく貼っていませんか? それとも、貼りすぎが怖くて少なめにしていませんか?
どちらも、私が副業を始めた頃に通ってきた道です。「関連性の高いページに貼りましょう」とどのサイトにも書いてある。でも、いざ自分の記事を前にすると「この記事とあの記事、つないでいいのか」「1記事に何本までならセーフなのか」が分からない。結局、勘で貼って、不安だけが残る。
この記事でお伝えしたいのは、正しい貼り方を覚える話ではありません。「貼る基準」を自分の中に持つという話です。関連性をどう判断し、1記事に何本まで、どの位置に置くか。月40本のSEO記事でサイト全体のリンクを設計している現役のライターとして、私が実際に使っている判断基準をそのままお見せします。
「多すぎないか」の不安に、正面から答えます。
SEOにおける内部リンクとは(役割と効果)
内部リンクは、SEOの中でも「地味だけど効く」要素の代表です。派手なテクニックではないのに、サイト全体の評価と読者の動きを左右します。まずは、内部リンクが何で、なぜSEOで効くのかを整理しておきましょう。
内部リンクは同一サイト内のページ同士をつなぐリンク
内部リンクとは、同じサイトの中で、あるページから別のページへ張るリンクのことです。外部の他サイトへつなぐ外部リンクとは、ここがはっきり違います。
たとえば、この「ライター厨房」というサイトの中で、SEOライティングの記事から検索意図の記事へリンクを張れば、それが内部リンクです。リンクには文章の途中に置く文脈リンクと、記事末にまとめる関連記事リンクの2種類があります。
役割は大きく2つです。ひとつは、読者をサイト内の次のページへ案内する回遊の動線。もうひとつは、検索エンジンのクローラーがページをたどる通り道です。この2つは別物に見えて、実は同じ「つながり」を別の角度から見ているだけだと考えると分かりやすくなります。
内部リンクがSEOで効く2つの理由(クローラー巡回・回遊と評価)
内部リンクがSEOで効く理由は、次の2つに集約されます。
ひとつ目は、クローラーの巡回とインデックスを助けることです。検索エンジンのクローラーはリンクをたどってページを発見し、インデックスに登録します。内部リンクが整っていれば、新しい記事や深い階層のページも見つけてもらいやすくなり、サイト内のページ同士の関係性も伝わります。
ふたつ目は、ユーザーの回遊が増え、結果的にサイトの評価につながりうることです。関連する記事へ自然につながっていれば、読者は次の記事へ進み、サイト全体への信頼が育ちます。
ただし、内部リンクを増やせば順位が上がるという単純な話ではありません。あくまで「読者の役に立つつながりが、結果として評価につながる」という順番です。リンクの数そのものを目的にしないことが、最初の大事な前提になります。
なかしま私も最初は「内部リンク=SEOに効くらしい」とだけ覚えて、とにかく貼っていました。順番が逆だったんですよね。読者の動線が先、評価は後からついてくる、です。
内部リンクは、SEOライティングという工程全体の中の一部です。記事を書く流れそのものを先に押さえたい方は、SEOライティングの全体像をまとめた記事も併せて読むと、内部リンクがどの段階の作業なのかが見えてきます。


SEOの内部リンクを「貼る基準」で考える(多すぎないかの判断軸)
ここからが、この記事の核心です。「貼り方」はどのサイトにも書いてあります。でも、本当に知りたいのは「どういう基準で・どこに・何本貼るか」のはずです。私が実際に使っている3つの判断軸を、順番にお見せします。
関連性をどう判断するか(同じ悩みの次の段階につなぐ)
関連性の判断で私が使っている基準は、「この記事を読み終えた人が、次に知りたくなることは何か」という一点です。
「関連性の高いページに貼りましょう」と言われても、何をもって関連と呼ぶのかが曖昧でした。私は今、テーマが似ているかどうかではなく、読者の悩みの段階でつなぐかどうかを決めています。たとえば「内部リンクとは」を読んだ人の次の関心は「検索意図の読み方」かもしれない。同じ「次の段階」にある記事だけをつなぎます。
具体例で言えば、本記事から検索意図の読み解き方へつなぐのは、内部リンクの関連性を判断するうえで検索意図の理解が下地になるからです。テーマが近いから、ではなく、読者の理解の順番として自然だから張る。この基準を持つと、迷いがぐっと減ります。


1記事にどれくらい貼るか・多すぎないかの考え方
「内部リンク 多すぎ」という検索が示すとおり、多くの人が本数に不安を感じています。私の答えは、**絶対的な正解の本数はない。基準は「読者の動線として不自然でない範囲」**です。
数字だけを求めると判断を誤ります。3,000字の記事に10本の内部リンクが詰まっていれば、読者は何をクリックすればいいか分からず、本文も読みにくい。逆に5,000字で1本もなければ、次の動線が用意されていません。私の目安は、本文の文脈リンクが3〜5本、それに記事末の関連記事を加える程度です。
判断の物差しは本数ではなく、「自分が読者だったら、この位置でこのリンクを押したいか」です。押したくならないリンクは、多すぎる側の1本です。迷ったら減らす。これで「貼りすぎ」の不安はほぼ消えます。



本数で悩んでいる時点で、たぶん貼りすぎ寄りなんです。読者目線で「ここは押したい」と思える場所だけ残すと、自然と適正数に落ち着きますよ。
記事のどの位置に置くか(文脈リンクと末尾の関連記事)
位置の判断には、文脈リンクと記事末リンクの役割を分けるという基準を使います。
文脈リンクは、本文を読んでいる流れの中で「ここでこの情報を補いたい」と読者が思う瞬間に置きます。話題が出たその場で張るのが鉄則です。話の流れと無関係な場所に置くと、ただのノイズになります。
一方、記事末の関連記事は、本文を読み終えた読者に「次はこれ」と提案する場所です。役割が違うので、混ぜないこと。文脈リンクで深掘りの動線をつくり、記事末で次のテーマへ送る。この2段構えにすると、1記事の中でリンクが整理され、読者がどこで何を押せばいいか迷わなくなります。
SEOに効く内部リンクの貼り方(アンカーテキスト実務)
基準が決まったら、次は実装です。ここで多くの記事が「アンカーテキストを適切に」で済ませてしまいます。その「適切に」の中身を、具体例でお見せします。この記事自身のリンクが、すべてその模範になっているはずです。
アンカーテキストは複合語をそのまま貼らず自然な文で受ける
アンカーテキストで一番やりがちな失敗が、対策キーワードを空白付きのままベタ貼りすることです。
たとえばリンク先が「SEO 見出し」を狙った記事だとして、アンカーに「SEO 見出し」と空白付きでそのまま入れてしまう。これは読者にとって不自然な日本語ですし、文章の流れも切れます。検索エンジンは形態素解析で語を認識するので、構成語が自然な日本語の中に入っていれば、左詰めでベタ貼りする必要はありません。
| 用途 | 避けたい例 | 良い例 |
|---|---|---|
| アンカー | SEO 見出し | SEOに強い見出しの作り方 |
| アンカー | 内部リンク 貼り方 | 内部リンクの貼り方 |
実際にやってみます。見出しの設計をもっと詰めたい方は、SEOに強い見出しの作り方の記事が役立ちます。「SEO 見出し」とは絶対に貼らない。これがこの記事の一貫した作法です。


リンク先が分かる文言にする・画像リンクのalt
アンカーテキストは、リンク先に何があるかが文言だけで分かる状態にします。
「詳しくはこちら」「こちらの記事」だけのアンカーは避けます。クリックする前に行き先が分からないと、読者は押す判断ができませんし、検索エンジンにもリンク先の内容が伝わりません。「内部リンクの貼り方」のように、行き先の内容を端的に表す言葉にします。
画像にリンクを張る場合は、alt属性に行き先の内容を書きます。画像リンクはアンカーテキストを持たないので、altがその代わりになります。altが空のままだと、クローラーにも、読み上げ環境を使う読者にもリンクの意味が伝わりません。画像リンクのaltは、テキストリンクのアンカーと同じ役割だと考えてください。
同一タブで開く・nofollowは基本つけない
リンク属性にも基準があります。内部リンクは同一タブで開き、nofollowは付けないが原則です。
内部リンクを新しいタブで開く設定にすると、サイト内の移動なのにタブが増え続け、読者の体験を損ないます。同じサイト内の回遊は、同一タブで自然につなぎます。
nofollowは「このリンクを評価のためにたどらないで」という指示です。自分のサイト内のページにこれを付けると、せっかくの内部リンクの効果を自分で打ち消すことになります。内部リンクにnofollowは基本的に不要です。新しいタブやnofollowを使うのは、noteなどの外部・自社チャネルやアフィリエイトリンクといった、性質の違うリンクに限ります。



内部リンクをわざわざ別タブで開く設定にしている人、けっこういます。自分のサイトの中を歩いてもらうだけなので、同じタブで大丈夫ですよ。
現役店主の現場メモ
ここで、私自身の内部リンクにまつわる失敗と、そこから変えたことをお話しします。
副業を始めた頃の私は、記事を書きっぱなしでした。内部リンクは「後でまとめてやろう」と後回し。書くだけで精一杯で、つなぐ余裕なんてなかったんです。
ところが記事が20本を超えたあたりで、限界がきました。「あの記事とこの記事をつなぎたい」と思っても、どこに何を書いたか思い出せない。焦りました。
ある休業日、まとめて過去記事のリンクを貼り直そうとしたら、半日かかりました。厨房の仕込みと同じで、「後でまとめて」は段取りとして最悪なんだと痛感したんです。仕込みを後回しにした日の営業が地獄になるのと、まったく同じでした。
その日から、執筆の時点で「この記事はどの記事の次に読まれるか」を決めてからリンクを置くようにしました。今は月40本でも、書きながらリンク設計をセットにしているので、後追いの貼り直しがほぼありません。関連記事への動線が整って、読者が次の記事も読んでくれる流れができた、と感じています。
つなぎ方そのものより、いつつなぐかを決めておく。これが、私が遠回りして学んだ一番の教訓です。
SEOの内部リンクでやってはいけない注意点
最後に、内部リンクで評価を落としかねないNGパターンを整理します。基準を持っていれば自然と避けられますが、知っておくと安心です。
関連性の低いページへ無理につなぐ
最もやりがちなのが、関連性の低いページへ本数を稼ぐために無理やりつなぐことです。
「内部リンクは多いほうがいい」と誤解すると、文脈と関係ないページまでリンクで埋めてしまいます。読者は押す気にならず、押しても期待と違うページに飛ばされて離脱します。本数のための1本は、動線を濁らせるだけです。前半でお伝えした「読者が押したくなるか」という基準に立ち返れば、無理なリンクは自然と消えます。関連性のないリンクは、ゼロのほうがマシです。
同じアンカーテキストの大量設置・フッターやメニューへの詰め込み
同じアンカーテキストを大量に並べたり、フッターやサイドメニューにリンクを詰め込んだりするのも避けたいパターンです。
まったく同じ文言のアンカーをいくつも張ると、検索エンジンに不自然な操作と受け取られかねません。アンカーは行き先の内容に応じて自然に変えます。また、フッターやメニューにリンクを大量に詰めると、本文の文脈リンクの価値が埋もれます。リンクは「本文の流れの中で意味を持つ」のが基本です。機械的な詰め込みは、量だけ増えて質が下がる典型なので気をつけてください。
貼って終わりにせず、既存記事にも遡って張り直す
内部リンクは、貼って終わりではなく、既存記事へ遡って張り直すことで効いてきます。
新しい記事を公開したら、その記事に関連する過去記事から新記事へリンクを足す。この「遡りの一手間」を省くと、新記事がサイト内で孤立します。私の現場メモのとおり、これを後回しにすると膨大な作業になります。既存記事のリンクを見直す作業は、リライトの一部として進めるのが効率的です。具体的な進め方はSEO記事のリライトの進め方でまとめているので、過去記事のテコ入れと合わせて取り組んでみてください。



新記事を出したら、関連する古い記事から1本リンクを足す。これを習慣にするだけで、サイト全体の回遊がじわじわ育ちます。


まとめ:貼り方より、貼る基準を持つ
内部リンクは、正しい貼り方を暗記する話ではありませんでした。「どの記事とどの記事を、なぜつなぐか」を判断する設計の話です。
押さえておきたい基準を整理すると、次のとおりです。
- 関連性は「読者の悩みの次の段階」でつなぐ
- 本数は「読者の動線として不自然でない範囲」、迷ったら減らす
- 位置は文脈リンクと記事末リンクで役割を分ける
- アンカーは複合語をベタ貼りせず、行き先が分かる自然な日本語にする
- 内部リンクは同一タブ・nofollowなし
- 貼って終わりにせず、既存記事へ遡って張り直す
この記事は、見出しで記事を設計し(SEOに強い見出しの作り方)、検索結果での見え方を整え(メタディスクリプションの書き方)、そして流入した読者をサイト内でつなぐ内部リンクへ、という執筆プロセスの流れの最後にあたります。3つをセットで押さえると、1記事が単体で終わらず、サイト全体が育っていきます。




内部リンクは、執筆の時点で設計するもの。後回しにせず、書きながらつなぐ。これだけで、過去の私のような「半日の貼り直し」とは無縁になれます。
もし、こうした設計を含めて「AIで記事を書く手順そのものを効率化したい」と感じているなら、私が現場で使っているプロンプトが役に立つかもしれません。
構成案づくりから本文執筆、内部リンクの設計まで、ChatGPTやClaudeに渡す指示を再現性のあるテンプレートにまとめたものを、noteで公開しています。執筆の段取りを整えたい方は、よかったらのぞいてみてください。
なかしま|現役飲食店主×AIライター
岩手でラーメン店を営みながら、副業のAIライターで月商80万円を達成。 クラウドワークス週間ランキング2位。借金2,000万円から逆転中の 現役店主が、AIで時短しながら高品質なSEO記事を書く方法を発信しています。




